このページは、初めてデジタルカメラで写真に親しまれる方々のために基本的な機能についてまとめてみました。デジタルカメラならではの特徴もありますので、その機能を理解し適切に使いこなすことが必要となります。基礎知識を身につけ、写真の楽しみが何倍にも大きくふくらむことを願っています。 |
● | デジタルカメラの特徴について | ● | CCDについて |
● | メモリーカードについて | ● | 画素(ドット)について |
● | プリントサイズと画素数について | ● | 画質モードと撮影枚数について |
● | 液晶モニターとファインダーについて | ● | 光学ズームとデジタルズームについて |
● | ホワイトバランスについて |
●デジタルカメラの特徴について |
*フィルムがいらない。 デジタルカメラでフィルムの役目をしているのがメモリーカード(記録メディア)です。メモリーカードのデータは何度でも記録・消去が可能なので、繰り返し使えます。 |
*撮影した写真をその場でみられる。 デジタルカメラは電気信号で写真を記録するため、現像作業が不要です。カメラの液晶モニタを利用して、すぐに写真がみられます。失敗した写真は消去して、すぐに再撮できるのも便利です。 |
*白黒・カラー、感度を自由に設定できる。 フィルムには枚数やISO感度、モノクロとカラーの種別がありますが、デジタルカメラにはこれがありません。撮影状況にあわせ、白黒・カラー、感度を1カットごとに設定できます。 |
*DPEショップでプリントできる。 画像ファイルを街のDPEショップに持込めば、フィルム写真とおなじようにクオリティの高い写真がプリントできます。 |
*インターネットで有効活用できます。 パソコンに画像データを転送して、インターネットを使えば、デジタル写真をeメールにつけて送ったり、ホームページの素材として使えます。又、パソコンで写真の保存・管理ができます。 |
*動画が撮れます。 動画撮影機能を搭載した機種もあります。撮影可能な時間は少なめですが、メモがわりにつかえます。動画で撮影された画像はプリントできません。 |
*電池の消耗が比較的大きい。 液晶モニタが電力を消費するので、電池の寿命が比較的短くなります。対策としては、モニタの使用を控え、ファインダーを使えば消費を軽減できます。予備電池の携行もお忘れなく。 |
*反応が少し遅い。 フィルムカメラにくらべると、起動時間、シャッタータイムラグ、撮影間隔と反応が少し遅くなります。電気的な記録をおこなう機構の宿命です。徐々に改善されつつありますが‥。 |
●CCDについて |
デジタルカメラでは、フィルムのかわりに切手ほどの大きさの電荷結合素子(CCD)がレンズを通ってきた光を受け止めます。フィルムには、青、緑、赤、といった色に反応するハロゲン化銀の層があります。このハロゲン化銀という物質が、特定の色に反応することで画像の色を定着させています。CCDの場合は、一つ一つの受光素子に色をとらえる能力がありません。そこで受光素子にはカラーフィルターがのせられ、光の三原色を識別するしくみになっています。色の識別を受けた画像は、電気信号に置き換えられ、その情報を記憶し、連続的に送り出します。従ってフィルムでの「現像」というプロセスを必要とせず、撮ったその場で画像の確認ができますので撮り直しも可能となるわけです。 |
●メモリーカード(記録メディア)について |
デジタルカメラで撮影した写真は、電気信号となり、デジタル回路によって画像データとなります。そのデータはメモリーカードという記録装置に保存されます。形は四角いカード状で、厚みや大きさには何種類(スマートメディア、コンパクトフラッシュ、SDメモリーカード、メモリースティック、xDピクチャーカードなど)かあり、カメラによって使える種類が限定されます。フィルムにない大きな特徴は、データを消去でき、その後、再び記録することができ、半永久的に繰り返し使えることです。フィルムでいえば枚数にあたる容量というものがあります。この容量はMB(メガバイト)GB(ギガバイト)という単位で表され、数字が大きければそれだけ容量が大きくなります。ちなみに1000MBは1GBになります。メディアをカメラから抜き差しするときは、必ず電源をOFFにしてください。電源がはいったまま操作すると、データを読み込まないといったトラブルを起こす場合がありますのでご注意ください。又、DPEショップに持込みプリントされる場合は、必ずバックアップをおとりください。 |
●画素(ドット)について |
デジタル写真は点で構成されています。この点をドット、あるいは画素(ピクセル)といいます。例えば、高校野球の応援に「人文字」があります。一人ひとりは赤や青のプレートを上げ下げしているだけですが、それが何百人にもなれば「画像」を形成します。その一人ひとりに当るものがドットです。そして、この点が小さく、多くなり、密度が高くなれば、精細な画像を得る事ができます。この精密度を表す単位としてdpi(デー・ピー・アイ)があります。 この点を約30万個(30万画素)にした場合と約300万個(300万画素)にした場合の写真(下左)を比較してください。さほどかわりがないようにみえますが、部分的に拡大(下右)すると、細部の鮮明さの違いが良くわかると思います。 |
![]() |
|
タテ20×ヨコ30 | ||
600画素(ピクセル) |
![]() |
⇒ | ![]() |
30万画素(640×480dot) | ||
![]() |
⇒ | ![]() |
300万画素(2048×1536dot) | ||
したがって、シャープな写真を撮る上では、画素数の多いカメラが優れているといえます。但し、高い画素数のカメラでも、撮影に際しては画素数の設定が必要です。 |
●プリントサイズと画素数について |
デジタルカメラには、画像の利用目的に応じた「画像サイズ」を1カットごとに選べる機能がついています。たとえば300万画素のカメラでは、最大の画像サイズは2048×1536画素(正確には3145728画素)になり、このサイズはA4の紙にプリントするなら是非ほしいという画素数です。しかし300万画素のカメラは、機種にもよりますが、200万、80万、そして30万にでも設定ができます。プリントサイズ別の最適な画素数は次のようになります。 |
カメラの画素数 | ピクセル数 | 主な利用目的 |
600万画素 | 3008×2008 | A3サイズに写真画質でプリント |
300万画素 | 2048×1536 | A4サイズに写真画質でプリント |
200万画素 | 1600×1200 | はがきサイズに写真画質でプリント |
130万画素 | 1280×960 | L判に写真画質でプリント |
80万画素 | 1024×768 | L判にプリント |
30万画素 | 640×480 | ホームページ画像やeメールに添付 |
例えば、はがきサイズにプリントするなら、200万画素で撮影すればいいということです。もし、30万画素で撮影したものをはがきサイズにプリントすると、不鮮明な粗い印象の写真になります。逆に、600万画素で撮影したものをはがきサイズにプリントしても、写真の画質はさほどかわらないばかりか、別の難点が生じてきます。必要以上に大きな画像サイズを選ぶと、データ量が多くなり、記録メディアがすぐいっぱいになります。又、家庭用プリンターで印刷するときなど時間が長くなりますし、インターネットを使い、メールで写真を送ろうとしても送信時間がかかります。したがって、撮影時にはある程度、利用目的をはっきりさせ、できるだけ適切な画像サイズを選びましょう。 |
●画質モードと撮影枚数 |
画質モードは、デジタルカメラで撮影した画像をメモリーカードにJPEG形式のファイルとして記録するとき、その圧縮率を設定するモードです。圧縮とは、撮影したときのデータから、何割かカットすることです。したがって、圧縮すればするほど画像のデータは少なくなり、メモリーカード1枚あたりの撮影枚数を増やせます。ただし、画質は劣化する傾向があります。通常デジタルカメラには「ファイン」「ノーマル」といったようにモードを数段階選べるようになっています。ノーマルは圧縮率が高く、データ量は少なく画質は粗く、ファインは圧縮率が低く、データ量は多く画質はきれい、ということです。 |
画質モードと撮影可能枚数(一例) | |||||
画像サイズ(ピクセル) | 2832×2128 | 1280×960 | |||
画質モード(圧縮率) | ファイン | ノーマル | ファイン | ノーマル | |
撮影可能枚数 | 32MB | 約13枚 | 約28枚 | 約50枚 | 約99枚 |
64MB | 約26枚 | 約56枚 | 約101枚 | 約198枚 | |
128MB | 約53枚 | 約113枚 | 約204枚 | 約398枚 |
* | この表は、フジデジタルカメラFinePix6900Zのものです。 |
* | 画質モードの呼称はカメラによってかわります。 |
* | 撮影可能枚数は、カメラや被写体によってかわります。 |
●液晶モニターとファインダー |
液晶モニターは、撮影時のファインダーとしても、撮った写真の確認画面としても、またカメラの機能設定画面としても使います。屋外などの明るい場所では、モニターの表面に光が反射して画像を確認しづらいことがあります。こうした場合は、手で影をつくったり、屋内や日陰などに移動してみてください。又、角度によって色合いなどが変化しますので、できるだけ正面からみるようにしたいものです。液晶モニターの良いところは、パララックス(ファインダーの像と撮影される像のズレ)がないこと、露出を確認できることなどで、欠点はカメラホールディングが安定しないこと、電池の消耗が早いことなどでしょう。それぞれの一長一短を理解した上で使い分けてください。 |
●光学ズームとデジタルズームについて |
デジタルカメラ特有の機能にデジタルズームがあります。光学ズームは、画像の品質を保持したまま、レンズを前後に移動させて拡大率を変化させています。つまり、CCD上の像そのものが拡大するのでズーム倍率にかかわらず美しく撮影できます。一方、デジタルズームはCCDの中央部だけをクローズアップして拡大するため、使用しているCCDの画素数が減り、画質は粗くなってしまいます。とはいえ、光学ズームとデジタルズームを併用すると最大ズームとなり、狙った被写体をより大きく写すことができます。そのときは少しでも美しくプリントできるよう最高画質に設定しておくと良いでしょう。 |
![]() |
ズームなし |
![]() |
![]() |
|
光学4倍 | 光学4倍+デジタル2倍 |
●ホワイトバランスについて |
これもデジタルカメラならではの機能ですが、ホワイトバランスがあります。フィルムカメラの場合は、色変換フィルターやフィルムを使い分けて色を補正していましたが、デジタルカメラはそんな色への順応性をデジタル回路がやってくれます。この補正機能がホワイトバランスです。一般的なデジタルカメラでは、オートをはじめ、太陽光、日陰、白熱灯、蛍光灯、マニュアルなど数種類のモードが選択できます。シーンにあった光源種にモードを設定すれば、正しい色合いの写真が撮れるようになっています。 |
![]() |
TOP/オーナー紹介/ミニ知識/カラープリント/証明写真/ | |
CD-R/こんな事/撮り方/ポイントカード/かわいいで賞/ | ||
テレシネ/割引券/キャンペーン/京都市電/京都市電U/オークション/ |